ディーンセキさんを思い出した

ジャッキー・チェンの酔拳、蛇拳、笑拳などで、イジワル師範代をした人といえば、大体「あ〜」と分かる人も多いでしょう。
ミスターBOOなどにも出演していました。
顔はすぐ浮かんでも、名前が出ない人もいるでしょうね。
石天(ディーンセキ)さんというのが、その俳優さんです。
イジワルだったりズルだったりの、くどすぎる演技でコメディ担当なのですが、顔立ちは大変キレイ。
ツルッとしたヒラメ顔は、若い頃のショーケンにそっくりです。
ショウ・ブラザースの養成所に学び、退社後ジャッキー・チェンの初期の映画にはなにかしらの役で必ず出演し、ストーリー展開にはさして影響がないものの、絶対必要な役者さんでした。

男たちの挽歌に出演の時にはシリアスな演技を披露し、コメディでした見たことがなかった私は、その演技力には驚きました。
なんだ、こういう役がちゃんと回ってくるような役者さんだったのか!と、目からウロコがぼろぼろだったのです。
チョウユンファよりもお高いギャラでの出演だったようで、それにも驚きました。
実はそのことは知らなかったのですが、さっき人様のHPを覗くと書いてありましたw
物知りになった気分です。

今な実業家に集中なさっているようで、役者稼業からはすっかりご引退なさっているようです。
41才でご引退ですから、随分と早すぎますね。残念だな。
きっとお商売が巧くいっておいでだったのでしょう。
なんのお商売か知りたいのですが、見た限りではどこにも書いていませんでした。
ジャッキーも年を取りましたからね、ディーンセキさんだって当然相応に年を取っているとは思うのです。
それでもいいので、また何かに出てくれないかなと、願っているのですが。

香港映画はたしかに陳腐で、血糊が赤インク丸出しだったり、傷のメイクに笑っちゃうことばかりだったんですが、ほんとに魅了させられました。
ストーリー性も大したことなかったんですよ。
ホームセキュリティーしっかりしてればこんなこと起きない!って意見もあるでしょうし。
それでもあんなに楽しませてくれた理由をちゃんと話せと言われても、よくわかりません。

大掛かりな映画が増えてしまったので、あの頃の「お安い映画」が見たくてたまらなくなる時があります。
大掛かりなものも圧巻ではあるのですが、なんか違うんですよ。
香港映画は、駅の汚い映画館で、入れ替えなんかありませんでしたから、朝から晩まですっとおんなじ映画を何度も何度も観ていたんです。
香港映画は、ダラダラした学生だった私とともにあったのです。

映画館も、どこもかしこも綺麗になってしまいましたが、あの汚い映画館でもう一度ディーンセキさんのくどい演技で笑いたいなぁと思うのです。