ラセーヌの星

「ベルサイユのばら」と、どちらが早かったかなどは、全然覚えていないのです。
鮮明な記憶を以てそれを思い出すのですが、今そのことを調べ直すと、とてもしょうが高低学年の子どもが理解できるものではなかろうというほどの内容をもつアニメでした。
「ラ・セーヌの星」これです。

ラセーヌの星は、革命を間近に控えたフランスで、正義の剣を持ち横暴な貴族と戦う謎の美少女剣士シモーヌの話なのです。
シモーヌは、「ラセーヌの星」と名乗り、パリを舞台に活躍します
始めは庶民側の立場で戦っていくのですが、このフランス革命渦の中で、次第に真の悪がルイ16世とマリー・アントワネットではなく、もっと奥深い闇にあるということに気がつくのです。
そしてラセーヌの星である少女シモーヌは、実はマリー・アントワネットと異母姉妹だったのです!

この話の中には、ちゃんと歴史的な背景に忠実にシモーヌが関与する隙間を作っていく配慮がなされ、私たち少女は、自然とその理不尽と怒りを貴族側庶民側の双方から学ぶこととなるのです。
最後ね、ルイ16世とマリー・アントワネットの処刑の動きから二人を助けようとするシモーヌにね、二人は救出の手を拒んで、誇り高く処刑に臨むの。
歴史上にあるわがままで放埒なマリー・アントワネットが実は母であり平和を臨む一女性である、そこを大きく表現した場面が描かれ、それを知ったことで、なんとも納得しがたい悲しみを私たち少女は感じるのです。
シモーヌは、二人の遺児を救い出して、新しい親子として、どこかに消えていってしまうのです。

私はベルサイユのばらを読み込んだことがないのに、どうしてマリー・アントワネットに対して一種の悲哀と気高さを感じているのだろうかと、不思議に思ったことがありました。
それは少なからずこの「ラセーヌの星」の影響があったのだと、調べ直して感じました。
一つ一つの理解には乏しくとも、全体に流れる歴史観を幼い心は大局的に、そしてその真髄を捉えていたのではないでしょうか。

友人のお姉さまがフランス語を学びたいと、大学を決めるときの決め手にしましたが、その時に「ラセーヌの星」の話をなさったことがありました。
私より5つ上の人でしたから、私が感じるよりもっと深く、彼女にラセーヌの星は影響を与えていたのでしょう。

もう一度観たいのですが、DVDなどは出てるのでしょうか。
出ていないのならば、どうか出してほしいです。
私ね、わりとファンは居るのではないかと思っています。